金型とは？

金型とは、素材の性質を利用して形を作り出すための「型」のことです。
金属やプラスチック、ゴム、ガラスなどの材料を加工し、製品の成形に用いられます。
金型の出来栄えが最終製品の品質を左右するため、金型はしばしば「製品の産みの親」
ともいわれます。

金型の種類

1. プラスチック用金型

プラスチック用金型は、射出成形や圧縮成形、移送成形、ブロー成形、真空成形などがあり
プラスチックを材料とした部品製造に広く使われています。家電や自動車部品、雑貨など
さまざまな製品がこの金型を用いて製造されます。テレビやOA機器、家電製品などの
身近なものにもプラスチック用金型が使用されています。

2. プレス用金型

金属板を加工するプレス用金型には、抜き型、曲げ型、絞り型、圧縮型などがあります。
鋼板や非鉄金属を加工し、自動車や家電、雑貨など幅広い製品に利用され
日常生活に欠かせない部品を生産しています。

3. 鋳造用金型

鋳造用金型は、シェルモールドやロストワックス、重力鋳造、圧力鋳造といった種類があり
アルミ合金などを素材とした工業部品や建設機械部品、農業機械部品の製造に使用されます。

4. ダイカスト用金型

ダイカストは鋳造型の一種で、アルミ合金や亜鉛合金などの素材を用いて、自動車や精密機械
家電製品の部品を成形します。自動車のエンジン周りの部品やカメラのボディなど
精密さを要する部品が多く製造されます。

5. 鍛造用金型

鍛造用金型には、熱間鍛造や冷間鍛造があります。棒網材や非鉄金属を加工して
自動車のクランクシャフトやオートバイ部品、航空機エンジンのファンなどの
重要部品を製造するために使われます。

6. ガラス用金型

ガラス用金型には、押型と吹型があり、ガラスを成形してボトルやビール瓶、照明器具
食器などを作るために使われます。

7. ゴム用金型

合成ゴムや天然ゴムを材料とするゴム用金型は、工業用部品、自動車部品、靴などの製造に使われ
タイヤや靴底、キーボードの部品などもこの金型で成形されます。

8. 粉末冶金用金型

粉末冶金用金型は、金属の粉末を型に入れて焼結し、歯車などの部品を作ります。
焼結技術を活かして、高硬度が求められる製品の成形に活用されています。

当社の金型製作について

当社では、プラスチック製品の射出成形用金型の製作を主に行っています。
高精度な技術とノウハウに基づき、さまざまなニーズに応じた金型製作を手掛け
医療機器関連や食品関連の部品をはじめとする多様な製品の製造に貢献しています。

まとめ

金型は、さまざまな素材を加工し、製品の形状を決定づける重要な役割を担っています。
使用する素材や用途に応じて金型の種類が異なり、製品の品質に大きく影響します。